東洋医学や漢方を用いた治療をお考えなら、長年の信頼と実績ある下山薬局(倉敷市)へご相談ください。

薬と食べ物の組み合わせ その1

薬と食べ物の組み合わせ その1

風邪薬とニンニクの組み合わせ……  

風邪薬とニンニク

 本日は、薬と食べ物の組み合わせについてお話ししたいと思います。まずは、「風邪薬とニンニク」の組み合わせです。発熱、悪寒、関節痛などの風邪や頭痛などの鎮痛薬としても広く使われているイブプロフェン成分配合の風邪薬があります。一方ニンニクは、風邪の民間療法として、疲労回復や滋養強壮に効果のある常備野菜として親しみのある食材です。ところがこの二つ、風邪などで身体が弱っているときに、いずれも食道や胃に対して刺激が強すぎて、食道壁や胃壁を痛める原因になってしまう困った組み合わせとなります。同時に摂取すると急激に食道壁や胃壁に負担がかかり、胃痛などの症状を起こしやすくなります。一刻も早く風邪の症状から逃れたいためにやってしまいがちなことですので、注意してください。同様に唐辛子に含まれている辛さの成分(カプサイシン)も一緒に服用すると刺激が強すぎてしまいます。時々、「熱が出たときには体を温めたほうが良い」と言って唐辛子などを食べようとする人がいますが、絶対にしないでください。

漢方薬とニンニクの組み合わせ……

十神湯

 一般的に知られていないことですが、漢方薬は風邪やインフルエンザにも効果があります。その証にあった漢方薬を選ぶことが大切になります。風邪を引きそうなとき、悪寒や悪風がして、身体の節々が痛み、頭痛、肩こり、咳、鼻水、発熱をしたとき、手のひらや脇の下に汗をかいて自汗しているときは、桂枝湯という薬になります。同じ症状ではありますが、手のひらや脇の下や身体に汗をかいておらず無汗の時は、十神湯、葛根湯、麻黄湯などの薬になります。又インフルエンザも寒けがして節々が痛み、頭痛や発熱の時は麻黄湯です。咽が痛み、熱い熱いで高熱の時は、銀翹散(ぎんぎょうさん)とか白虎加人参湯という薬になります。これら風邪の時は、ニンニクなどの臭いのきついものや、脂っこい濃厚な食べ物は、控えて頂き、温かいおもゆやお粥などを食して、お腹を休めて、治してゆくことが大切になります。漢方的にも風邪の時はニンニクや唐辛子は、控えて頂く方がよいです。

風邪薬とウコンの組み合わせ……

風邪薬とウコン

 次に、風邪薬の「アスピリン」や「イブプロフェン」とウコンとの食べ合わせも、注意が必要です。最近二日酔いの防止などで人気のウコンを常用する方が増えてきております。その効果として、肝臓を助け、血液をサラサラにする特徴があります。同時に「アスピリン』や「イブプロフェン」にも抗凝血作用があり、組み合わされると出血傾向が強まりすぎてしまう恐れがあります。お酒のみの方で、風邪引きそうなので風邪薬を飲んで、ウコンも飲んでお酒を飲むというのは、控えられた方がよいでしょう。それと、「イブプロフェン」ですが、花粉症対策として人気の甜茶を一緒に飲むと吐き気や下痢などの副作用があるので注意してください。花粉症対策のお茶でしたら、紅豆杉茶は、非常に効果があります。これから2月中頃から花粉症の季節になったらお困りの方は、ご相談下さい。

葛根湯とマグロの組み合わせ……

葛根湯とマグロの刺身

 漢方薬の風邪薬として一般的な葛根湯ですが、この葛根湯は、マグロの刺身などと一緒に食べると、ヒスタミンの過剰症状が出ることがあります。葛根湯には「ヒスタミン」を蓄積させる性質があります。一方、マグロには、「ヒスチジン」という成分が含まれており、HDC(ヒスチジン脱炭酸酵素)の働きにより「ヒスタミン」に変化する性質があります。この2つの成分が合わされると、体内のヒスタミン量が急激に増加し、発汗、嘔吐、頭痛などの食中毒に似たアレルギー症状が起こることがあります。ヒスチジンは、マグロのほかにぶり、アジ、サンマ、鶏肉、牛肉にも含まれますので、注意をしてください。漢方医学では、2000年前に書かれた医学書に、風邪を引きそうなときは、先ほど申しましたおもゆやお粥でまず身体を温めて、胃腸の負担を軽くしてまず風邪を治すことに専念しなさい。風邪を引きそうな時は魚や肉など脂濃い濃厚な食べ物は控えなさいということを、昔の人は経験則で理解していたのです。ご参考にして頂ければと思います。



倉敷市下山薬局

コメント


認証コード2315

コメントは管理者の承認後に表示されます。

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional