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節分について

節分について

節分の豆まき!「鬼は外~!福は内~!」……  

豆まき3

 月曜日の2月3日は節分、翌日の4日は、立春となり、暦の上では春と言うことですが、立春とは名ばかりで、2月上旬は一年で一番寒い頃です。ましては、今年は今世紀一番の寒い冬と言うことです。逆に言えば寒さが極みにある時期だからこそ、これからはどんどん暖かくなり、春の兆しが見え始めているとも言えるのではないでしょうか。立春とは、生まれ始めたばかりの春をお祝いする日と言った方が良いようです。旧暦のお正月はほぼ立春の前後に当たります。中国や台湾では、今も立春や旧暦正月を盛大に祝いますが、私たちの日本ではその前日の節分の方がにぎやかです。節分の日に、まめをまいて追い払うのは鬼ですが、この鬼とは冬将軍のことです。芽を出し成長する豆は、生命を生み出す霊力を持つと古くから信じられていました。豆まきは、冬の陰の気を追い払い、春を呼び寄せるという意味があるそうです。また、豆は鬼の目を打つ「魔目」、魔を滅ぼす「摩滅」にも通じるという説もあります。
 「鬼は外!福はうち!」寒い日に、窓や玄関を空けて外に向かって豆をまきますと、ひんやりとした空気が気持ちを引き締めてくれます。子どもの頃はそんなことも考えず、ただ楽しくしておりましたが、思春期なると「あぁ、寒~い、はよう閉めて」なんてめんどくさそうにしていた記憶がありますが、皆さんもこの豆まきには、色々な思い出があるのではないでしょうか。

丑寅の方角……  

 立春、立夏、立秋、立冬の前日、季節の分かれ目のことを「節分」と言いますが、特に春の節分が有名なのは、一年の節目に当たるからです。この暦の成り立ちに深く関わっているのが、陰陽道です。陰陽道では、季節や時間や方角など循環するものに十二支の名前を当てはめました。古くから陰陽道では、北東を鬼門と呼び、一般的には鬼や邪気が来る方角として忌み嫌いました。北東は十二支でいうと「丑寅(うしとら)」の方角です。鬼が牛の角を持ち寅皮の腰巻きをしているのは、それが理由です。立春も、ちょうど丑の月(旧暦12月)と寅の月(旧暦1月)の間に当たります。ですから、鬼も出る時期を選んでくれているので、節分の豆まきができるわけです。
 この鬼門というのは、出入り口があってはいけないとか、トイレやお風呂があってはいけないとか、風水では言われていますが、建ててしまったものはどうしようもないわけです。鬼や邪気が来るのではなくて、神聖な神様の通り道でもあるのです。ですから水回りを作って汚してはいけないと言うことなのです。この鬼門と裏鬼門はきれいにしなさい。汚しては駄目ですという教えのようです。

恵方巻き……  

恵方巻き4

 それと明日は、恵方巻きをまるかじりして、福を呼び寄せる日です。節分の夜に巻きずしを恵方に向かって丸かじりすると、その一年を健康で幸せに過ごせるという風習ですが、ルーツは意外と新しく江戸時代の末期ごろに、大阪の船場で前年の災いを払い新年の幸運を祈る一種の厄払いとして、商売繁盛・無病息災・家内安全を願って行われていた風習が起源とされています。関西地方を中心に流行った縁起かつぎが、その後昭和初期になってお寿司屋さんの宣伝文句になって広がったそうです。食べ方、中に巻くものにも色々な説がありますが、共通しているのは、包丁などで切らず、頭から無言で丸かじりすることです。包丁を使うと福縁が切れ、言葉を発すると運が逃げてしまうのだそうです。願い事を思い浮かべながら食べるとかなうという説もあります。「恵方」とは、その年の福を司る歳神様(歳徳神)奇し稲田姫(スサノウの尊の妻)をお祭りする方向で、毎年変わります。今年は東北東です。実際は、陰陽道では24に方位を分けていますので、西洋式では16分割ですから、東北東やや右(南側)になります。本日は、漢方の基本にある、易、陰陽道から節分、立春についてお話しさせて頂きました。まだまだ寒い日は続きますが、春のもうそこまで来ています。春の足音を探しながら、大自然に感謝して元気に過ごしましょう。



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