東洋医学や漢方を用いた治療をお考えなら、長年の信頼と実績ある下山薬局(倉敷市)へご相談ください。

インフルエンザと漢方薬

インフルエンザと漢方薬

インフルエンザの現状……  

インフルエンザ

 本日は、インフルエンザと漢方薬についてお話しいたします。インフルエンザも流行の兆しが見られこれから皆さん気を付けなければならない季節になりました。インフルエンザウイルスは、手に付いただけでは増殖できません。粘膜に移行してそこで増殖をします。唇、口腔粘膜、のど、鼻などですから、まず外から帰ってきたら、手洗い、うがい、マスクが予防の鉄則になります。そしてワクチンをしていますと、罹りにくいですし、罹っても重症にならずにすみます。最近は、インフルエンザの特効薬タミフルに、耐性のウイルスが見つかり問題になっております。皆さんインフルエンザかもしれないと病院に行っても、時間の経過の中で、まだウイルスの量が少ないとインフルエンザの診断が出来ずにお薬をもらえないと云うこともよくあります。翌日、高熱になり再び病院に行くとインフルエンザでした。という方もいらっしゃいます。ここ数年インフルエンザに漢方薬が効くと言う報道がなされ、問い合わせも多くなってきました。そのような時、漢方薬を上手に使うと、インフルエンザ対策が出来ます。

インフルエンザと漢方薬……  

インフルエンザ3

 例えば、土曜日の夕方、お子さんが、のどが痛くて熱が急に上がりどのような漢方薬を飲んだら良いか 相談にされました。銀翹散と板藍根を飲ませて頂き、日曜日の夕方には熱が引き、元気になりました。時間との闘いですから、一分一秒でも早く薬が入る方が良いわけです。インフルエンザも学校で流行しているので、月曜日には病院に行ってもらいました。先生もそんなに早く治るのはインフルエンザと違うよと云われましたが、検査をするとインフルエンザでした。ということは、当店に置いてもよくあることです。ですから、上手に漢方薬を使うと云うことは、風邪やインフルエンザに対して有効なのです。
 ほとんどの方が、漢方薬は直ぐに効かない、漢方薬は時間をかけて治すものと考えていますが、それは慢性病を治すときです。時間をかけて悪くなった病気を急に治すことはできません。体質改善をしながら治すわけですから、時間が掛かって当然です。しかし、漢方薬には風邪やインフルエンザなど急性病の治療の薬もあるのです。

漢方薬の不思議!……  

インフルエンザ4

 漢方薬は、病名で選んでは効果がないことが多いのです。その人の症状とその人の陰陽の体質が、くすり選びの重要な要素になります。4年前ですか、新型インフルエンザが流行しました。その時の症状は、惡寒(寒け)がして(惡寒とはお布団をかぶって暖かくしてもゾクゾクと寒けがすることです。)頭痛、関節など節々が痛みます。無汗、汗をかいていない、発熱をする。この様な症状がありました。これは、風寒の邪が身体の表面に侵入した状態なのです。風とはかぜと書きます。例えば、黄砂が飛んで来るように、風が吹くとこの風の中に、砂や花粉や細菌やウイルスが含まれていて、これが病気の原因になりますが、目に見えないものですし昔の人はこれを風の邪気によると考えていたわけです。寒邪とは、寒さです。この季節寒さが原因で色々な病気を引き起こしますが、これを寒邪による仕業と考えたわけです。風寒の邪気に犯されて、先ほどの症状が出ると、それが風邪であれ、インフルエンザであれ、どちらでも良いのです。その症状があるときには「麻黄湯」が効きますよ。麻黄湯しか効きませんよ。と言うことですから、麻黄湯を飲むと、1~3日間でたいていの場合は良くなります。人によって、免疫力が落ちていると、くい止めることができず、病状が悪化する場合があります。その場合は、このようにしなさいと言う2000年前の漢方薬の医学書「傷寒論」に治し方が書かれています。その中の一つの処方に麻黄湯という処方があるのです。

漢方薬は病名で選んではダメ!……  

インフルエンザ2

 インフルエンザも先ほどの症状のものばかりではありません。急に喉が痛くなり、寒けも少なく、いきなり最初から熱くなり高熱になる場合があります。関節も痛くない場合もあります。このようなときは風熱の邪気に犯されたと考えます。このようなインフルエンザに風寒の邪気に犯されたときの薬の麻黄湯が効くのかというと、効きません。返って悪化させる場合もあるのです。漢方薬は病名で選んではいけません。病名で選ぶと必ず事故が起きます。あくまでもその人の症状を見て、症状に合った漢方薬を選ばないといけません。このようなときは、銀翹散(ぎんぎょうさん)とか、板藍根とか、白虎加人参湯を使います。最悪命にかかわることもあるわけですから、速く効かさなければなりません。それらの薬の一つに、麻黄湯や葛根湯、十神湯、桂枝湯、銀翹散、板藍根、白虎加人参湯、その他沢山の漢方薬があるのです。ですから、私どものような専門家に是非相談をして頂いてお使い頂きますようにお願いいたします。



倉敷市下山薬局

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