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土用の過ごし方

土用の過ごし方

土用の過ごし方についておはなしします。立春(2月4日)、立夏(5月5日)、立秋(8月7日)立冬(11月7日)の前の18日から19日間を土用といいます。一つの季節から次の季節に移り変わる期間を土用と考えます。現在は、土用というと夏土用だけを考えますが、本来はすべての季節の移り変わりの期間の事であり、季節の変化を緩やかに交代させる働きがあります。季節の変わり目に体調を崩すので、特に夏土用は暑さが厳しく特に疲れやすので、精の付くものを食べる習慣が出来たのです。今年の土用入りは、7月19日、丑の日が7月22日、と8月3日、土用明けが、8月6日となります。8月7日(立秋)と言うことで、暑い盛りではありますが、暦の上では、秋となります。この日から立冬(11月7日)の前日までが秋。一年で一番暑い頃であるが、一番暑いと言うことは、後は涼しくなるばかりです。皆様もご存じの通り暑中見舞いはこの前日まで、この8月7日以降は残暑見舞いということになります。
 夏土用は特に暑さにより、胃腸障害を起こすのは皆さん同じです。しかしながら、全ての土用に於いて土用自体、胃腸が最も疲れやすい季節だということを、東洋医学では言っております。生きていく上で、気血(気と血液、精力の精、体を栄養する物質)を吸収して作り、全身に配る作用するところが「脾胃」(胃腸の消化吸収力のこと)と言いますが、これが生まれてからは、一番大切な、重要な臓器と考えました。生まれる前までは、先天の精と言いまして、ご両親からもらう栄養素、遺伝子とお考えください。DNA(別名:関西では、や、てるやろ、んたのこやでぇ)です。おぎゃと生まれてからは、胃腸が一番大切です。いつも言いますように、お腹を冷やさないことです。
 胃腸と言うところは、私たちの体を作り、健康を維持するおおもとであり、胃腸で消化吸収された栄養素によって、各臓器、全身の筋肉や手足は養われていると言うことです。ですから、胃腸の調子を整えることは、病気を未然に防ぐことにもなります。胃腸のトラブルは、真っ先に肌や口などに現れます。肌が荒れたり、黄ばんだり口の周りに吹き出物が出たり、口内炎が出来やすい時、また甘いものが異常に欲しいときなど、胃腸が弱っている証拠なのです。この季節この様な症状の方がおおいと思います。その土用に衰えやすい胃腸を助ける味が、甘い味になります。その甘さは、お米を咬んだら甘いその味が、最適となります。それと、甘い食べ物は、体を温めも冷やしもしません。寒熱の歪みがない食べ物として、バランスがとれています。この2つの点で、お米穀類が、主食となり常用される理由です。白砂糖は少し行き過ぎです。黒砂糖なら、ミネラル、塩辛い味が入り体によいとされます。土用のウナギ、土用の餅、土用の卵も全て甘い味に属し、胃腸を保護する食べ物となります。そのほかにも、体を冷やす苦みのコーヒー、抹茶に砂糖やお菓子を添えることで冷やしすぎを抑えてくれます。味の面でも、酸、苦、辛、鹹の味を和らげ、マイルドにしてくれます。甘みの付け方を工夫してください。
 最後になりますが、これからの季節の特別メニューをご紹介しましょう。夏バテ予防に、「麦とろ」です。大麦は五穀の長と言われ、甘い味で胃腸を助けてやり、上手に体を冷やし、山芋も甘い味で胃腸を助け滋養強壮、消化吸収促進作用があります。これにネギやわさびを添えれば最強の夏バテ予防食となります。ごまといりこをすり合わせ、みそと混ぜ焼き味噌を造り、キュウリ、ミョウガ、ネギ、大葉などをあわせ、冷たいだしでのばした「冷や汁」も今ピッタリのメニューになると思います。それと、私の一番好きな夏の料理は、フカの湯引きです。フカは、胃腸に大変良い食材で、免疫力を高めて、栄養不足を改善して体の回復力高めて、治りにくい潰瘍や、傷口を回復する働きがあります。上手に料理をしますと独特のアンモニア臭も感じない湯引きが出来上がります。からし酢みそで頂くのが、一番の夏バテ防止です。そこに苦味のビールがあると最高です。フカが甘い味、からし酢みそが辛い味、ビールが苦い味となり、先週から申し上げている苦み、辛み、甘みの味の上手にをお使い頂きこの夏を乗り切ってください。

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